生ゴミ処理バイオ・スーパークリーンを上手に使用する秘訣
1.「バイオ・スーパークリーンBSCシリーズ」の構成機器と各機能説明
バイオスーパークリーンシステムは、以下の図とフローのように原水ポンプ水槽よりポンプ圧送して自動で処理を行うシステムです。
本説明書を熟読し、通常運転と定期的な菌床の追加そして日常点検を行って下さい。
ここでは、大まかな機器説明をします。詳しくは後述の「各構成機器の取扱説明」をご参照下さい。
1.処理機本体
●ステンレス製で、筐体が回転する処理槽です。ポンプにより 送られた原水は回転体の中心部に送られ 均等に配水、落下します。本機は有機物をスポンジに定着した分解菌との接触により消滅させる装置です。回転攪拌・空気供給・定期的な菌床補充を行う事により、分解を加速・安定させます。寒冷時には自動的に加温送風ヒーターが働きます。
●処理槽より排出される排水には多量の培養された・分解菌を含む水となります
2.ドラム本体回転用モーター
●筐体を回転させる為のモーターです。
●モーターは処理機本体の下部にあり、チェーンを介してドラムを回転させます
●モーターは処理機本体の下部にあり、チェーンを介してドラムを回転させます
3.送風機
●原水流入口横に設置されて、処理機本体の内部に送風し空気を供給する働きをします。
4.制御盤
●処理機本体の動作内容の把握、各種サーマルやブレーカー、設定・変更、各運転切り替えなどの機能があります。扉には、ガラス窓が付いています。
2.上手に使用するための基本的な考え
1)処理水に対応した微生物分解菌を効率良く培養する装置で。ドラム回転体の内側には複数の羽根が付いており、菌体と処理水と空気(酸素)を混合します。余分な水は素早く排出されます。
2)槽の中心部には原水の分散と空気の出る中心配水管100φの管があります。微生物に酸素を行き渡らせ、処理水中の有機物と微生物との接触反応を促進させます。
3)処理槽内の上部空間は、空気層としてとても大切です。
4)酵素添着済みの菌床スポンジ(エンバイロ・フォーム)の定期補充投入は非常に大切です。菌床の適量状態は、中心の管の高さです。
3.上手に使用するための秘訣
※分解菌は好気性常温菌と呼ばれる10℃~50℃位の範囲で生息する菌です。活発に活動させる為には、適切な量の水分と20℃~40℃位の槽内温度が望ましいです。処理が遅い場合には菌床の追加量を増やし、送水量を減らし温度低下を避けます。また酸性に振れている場合には、有機石灰を適量入れて下さい。