分解消滅型生ゴミ処理機
【バイオスーパークリーン】販売のためのQ&A

Q1:この処理システムは、他の生ごみ処理システムとどこが違う?

A1:前処理のディスポーザーで粉砕した生ごみを微生物で分解処理するシステムです。従来の処理システムでは厨房からごみ処理機へ排水管を利用し直結させる事で作業性の面で比較にならない究極の生ごみ処理を可能にします。(特許の関係で、このような自動投入システムをご提案出来るのは当社だけです。)臭いを抑える特殊な菌床や超大量処理(大型化)が可能なロータリー方式など、生ごみ処理機として、究極の性能を有します。

Q2:ディスポーザーを使った処理システムの認定が必要なのでは?

A2:このシステムは考案の後に建設省の建築研究所のモデルとなり総合技術開発プロジェクトにより研究されたシステムの基本で有ります。(システムⅠ)他の業者(浄化槽関連)の多くは下水道完備地区に専用配管と専用浄化槽を設ける(システムⅡ)ために当時建設省の38条認定を必要としました。現在はこの法律は無く民間機関の認定制度と成っています。
当社のシステムは特殊な配管は無く、建築基準法、配管基準に基く為認定を必要とする部分は有りません。
特に下水道缶に入る手前から固形分の回収まで含む合理的なシステムであります。
集落排水処理施設(農水省の行う下水処理施設)に導入(2001年埼玉県秩父市)システムⅡの認定業者、設置業者は不具合の発生(臭気、維持管理問題)で撤退、倒産しています。

Q3:どのような販売先が対象ですか?

A3:年間100トン以上の生ごみを排出する業者(=食品リサイクル法に定める事業者)で処理を考えている以下のユーザーが対象です。
* 病院施設、学校給食施設、大規模事業給食施設、ホテル・レストラン、食品加工工場、スーパーマーケット、デパートなど 食品残渣の発生する施設、他に船舶等。

多量の生ごみが発生する現場では、生ごみを厨房から処理機まで運搬する作業や移動に伴う動線の交差が汚染の大きな課題となっています。このバイオ・スーパークリーンシステムは、生ごみを発生したその場で粉砕装置に投入するだけで人手を介することなく自動的に排水管で屋外の処理機まで自動搬送。固液分離機で分離された固体成分がバイオ技術を利用した処理槽で分解処理され、最終的には分解水は公共下水道や合併処理浄化槽へ流入し基準の水質で河川等に放流される生ごみ処理システムです。

Q4:生ごみ粉砕機(ディスポーザー)とは?

A4:生ごみを発生場所で処理するための装置です。

約80年前にアメリカで発明された装置で、米国では年間1,000万台以上生産されており、普及率60%にのぼります。日本には50年以上前から。大型厨房、マンション等に導入されましたが、当時下水道の整備率が低く、自粛の通達を打ち出す自治体がありました。その後建設省は確認テストを行い、支障が認められなかったため、アメリカ商務省への配慮もあり禁止も推奨もしない方針を打ち出しましたが、しかしながら当社の固液分離の考え方は、このような自治体の不安を払拭するものであることから逆に共感を得て、彼等から今最も普及が期待されている処理方式です。

Q5:下水管はつまりませんか?

A5:実際は粉砕された固形物が通過することにより、管内の“ぬめり”が除去され、かえって綺麗になる効果があります(サンドブラスト効果)。従って適正に配管されている限り詰まる心配はありません。(因みに建築内の配管基準はアメリカと日本では全く同一です)

それでも心配するお客様には、配管詰まり清掃無料特約(配管が詰まった場合は無料で配管清掃を行うサービス)付きのメンテナンス契約をお勧め下さい。但しこの特約の中には、配管が基準に則り正しく施行されている場合に限る…の条項を忘れずに…。設置前に適正配管かどうかが検査(勿論有料)できればベストです。

Q6:誤ってスプーンなどを投入したらどうなりますか?

A6:中でカラカラ音を立てて中で踊る状態になります。回転刃はありませんので、ディスポーザー自体を損傷する心配もありません。

Q7:このシステムで処理できない生ごみは?

A7:ディスポーザーはハンマータイプですので、竹の子の皮やとうもろこしの皮等は、粉砕できません。誤って投入したビニールやプラスチックなども、粉砕できずにドラム内に残ります。詳しくは提案資料をご参照ください。

Q8:中の物が飛び出して怪我をすることはありませんか?

A8:硬くて軽いもの、例えば梅干しのタネなどは稀に飛び出すことがありますので、シンクにガードプレートを付けることをお勧めします。

Q9:ディスポーザーの機種選定方法は?

Q9:下表をもとに処理能力で選定します。業務用の分野で最も信頼性の高い米国のウエストキング社のディスポーザーを採用しています。

Q10:オプションの固液分離ユニットとはどんなもの?

A10:他の排水が合流する場合など処理水量が多いときに、バイオ・スーパークリーンの手前に設けて、固液分離をおこないます。微細目自動スクリーンと称され 排水施設ではごく一般的な物を特殊仕様(掻き揚げ量の増加、機種の小型化)にした物を使用しています。目幅は1.0mm ~1.5mmの設定です。

Q11:生ごみ(固形物)の処理方法は?

A11:ディスポーザーで破砕前処理を行った後、(場合によっては固液分離ユニットを介して)処理槽(バイオ・スーパークリーン)でバイオ処理します。処理槽はドラム回転による攪拌、曝気機能を備えており、好気性菌・通性嫌気性菌で二酸化炭素と水、微量無機物に分解されます。

Q12:コンポストは作れないのですか?

A12:コンポストは処理に困る事と、臭気発生の為、処理は常温で行い、排水は液肥として利用できます。

Q13:処理槽の構造は?

A13:ステンレス製のドラム処理槽は、断熱構造で、内部に攪拌するための羽根と水分を補給する為の散水装置等が取り付けてあり、バイオ分解に必要な水分、温度、空気条件を整えるような構造になっています。

Q14:処理槽の処理能力は?

A14:生ごみをそのまま投入して処理する従来型のコンポストタイプに比べ、粉砕した生ごみを処理しますので、従来の約半分の大きさで処理可能です。(粉砕した生ごみは、表面積が約100倍程度になると言われています。)処理時間も格段に早くなります。

Q15:どんなバクテリアが分解する?

A15:雰囲気の湿度が100%の常温下で活動する好気性微生物、通性嫌気性微生物で有機物を分解します。分解後の物質は微量のミネラル成分とともに処理槽から排水されますので、槽内からは排出する物は一切ありません。

Q16:浄化槽のバクテリアに悪影響を与えない?

A16:浄化槽は一般的に流入する洗剤、消毒剤、漂白剤等によりバクテリアが死滅することも多く、臭気発生の原因とされていますが、処理液中に生存するフミン酸の働きで浄化槽の分解能力がアップし、臭いが消えるなどの相乗効果もあります。

Q17:臭いは大丈夫?

A17:フミン酸は固形分、臭いも分解します。又、処理槽内の臭気成分も分解され排気されます。

Q18:排水規制は大丈夫?

A18:ディスポーザーの排水を専用浄化槽で処理してから公共下水道に放流する他社のシステムとは異なり、排水中の固形分だけ掬い取り処理槽内でバイオ分解処理後排水しますので、専用浄化槽による水中処理よりも遥かに効率的に処理できます。処理後の排水はグリーストラップを介して直接公共下水道に放流または、特定施設の場合は法令の基準に従った厨房除外施設を設けて、排水基準内で放流してください。【排水の成分分析表参照】

排水規制の基礎知識 【添付の公共下水道への排除基準参照】

Q19:工事費が高いのでは?

A19:既設の排水管を利用して屋外に排出し、集合枡からポンプアップしますので、大掛かりな配管工事は必要ありません。工期も最短で10日あれば充分です。費用は現場により異なりますので、現場を見た上での見積もりとさせて下さい。

Q20:費用は?

A20:目安としてイニシャルコストは3千万円/トン、ランニングコストは1トンタイプでも電気代で約2.3万円/月程度です。他にメンテナンス費用とて、○○○○○円/年間程度の費用が必要ですが、導入効果として汚泥処理費や生ごみ回収費などで約1千万円/年間のコストが節約できます。

1ヶ月当たりのランニングコストの計算式
4.2(kw)×24(h)×0.5(運転率)×15(円)×30(日)